トレーラーハウス投資とは、減価償却の仕組を利用して、複数年に渡って税金を抑えられる方法で、1000万円以下から投資できる仕組みということで最近非常に注目されている節税投資術です。
今回はトレーラーハウス投資の基本的な仕組みやメリット・デメリットについて解説したいと思います。
そもそもトレーラーハウスとはどのようなものでしょうか。一言で言えば「直方体の住居に車輪がついたもの」です。キャンピングカーは、車の中に小型のキッチンやトイレがあり、キャンピングカーそのものが自走しますが、トレーラーハウスは一般住宅と同様設備が整っていて、電気・ガス・水道を現地で引き込むことが可能です。
一般的な住宅との違いは、あくまでも移動可能な「車両」ということです。自動車と同様に車両として登録されて車検証も交付されます。自動車との違いは、自走できない、トレーラー等でけん引されることです。
災害発生時に避難場所や仮設住宅として供給されたことがテレビ等で放送されて知られるようになりました。
トレーラー投資は、トレーラーハウスを購入し、宿泊業等の営利事業者に提供して収益を得るものです。その中でも増えているのがトレーラーハウスを1か所に集めて設置し、旅館業法に則り宿泊施設として提供する「トレーラーホテル」です。
①出資者XがA社からトレーラーハウスを500万円で購入
②XがA社に月額35,000円で貸し出す
③A社がトレーラハウスを利用してホテル業を行う
④10年間、A社がXに賃料を支払う
⑤A社がXからトレーラーハウスを200万円で買い取る
①短期間で大きな減価償却を計上できる
トレーラーハウスが法定耐用年数4年と定められている「その他車両」に分類されているため4年で減価償却することができます。また定率法を使うことで初年度に50%の減価償却を取ることができます。
②出資額1,000万円以下から取り組める
トレーラーハウス投資は最低500万円台から取り組めます。太陽光投資は最低2000万円、コインランドリーは1店舗3000~4000万円ということを考えると非常に取り組みやすいものだと言えます。作りたい損金の額が1000万円以下の方や不動産投資初心者の方に大変お勧めです。
③固定資産税がかからない
不動産の場合は高額な固定資産税がかかってしまいますが、トレーラーハウスは車両扱いのため自動車税として1台あたり年10,200円だけで済みます。
④収益性が高い
トレーラーハウスは主に宿泊業に提供することによって、収益を得ることができます。
⑤買取保証もつけられる
購入したトレーラーハウスを宿泊業者に提供し収益を得ることはもちろん、一定期間経過後に予め決められた額で買い取ってもらうことができるようなプランもあります。
①税務否認されるリスク
そもそもトレーラーハウスは「その他車両」と見なされることで4年で減価償却できたり、固定資産税がかからないという大きなメリットがあります。しかしトレーラーハウスが「建築物」とみなされてしまうリスクがあります。例えば、階段やポーチ、ベランダがあったり、電気ガス水道、冷暖房等の配線・配管を取り外すのに工具が必要な場合や車輪が取り外されていたり、走行できる状態で保守されていない場合は「建築物」扱いとなってしまいますので注意が必要です。
②投下資本を回収できないリスク
トレーラーハウスを貸し出した事業者が経営不振に寄って投下資本を回収できないリスクがあります。そのためトレーラーハウス投資をする際には、事業を運営する事業者の過去の実績等も十分に考慮して見極める必要があります。
動画提供:中古車 節税 カーインベスト